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福山城、築城400年まで100日 寄付9億円 あのキャラも応援

Asahi Shimbun Digital
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 築城400年に合わせて改修中の福山城(広島県福山市丸之内1丁目)の一般公開まで、20日であと100日となる。住民や商店の応援に加え、映画や球団のキャラクターの力も借り、機運を盛り上げる取り組みが本格化している。西本秀

 「JR福山駅の隣にある福山城は街のシンボル。その改修に協力できるのは光栄です」

 今月11日、市役所を訪問して改修事業に100万円を寄付した福山市清掃事業協同組合の岡崎元紀理事長は胸を張った。同組合は浄化槽の清掃などを行う12社で組織しており、築城400年を応援しようと寄付を決めた。

 市が2019年から始めた募集に対し、これまでに5320の個人・法人から約9億5千万円の寄付金が集まった。目標額の10億円に迫る。約30億円の総事業費の3分の1を、市民らが支える。

 地元の商店にとっては商機でもある。

 福山駅前に店舗を構える洋品店「ホルス」は、福山城のイラストをあしらったTシャツやトートバッグなどを販売。今福俊和代表は「デザインを新鮮に感じるのでしょう。歴史や改修について説明すると、若者も興味を持ってくれます」。一般公開で街ににぎわいが戻るのを期待する。

 同店など10社で組織する「福山城を販売で盛り上げる会」(渡壁英史代表)は衣料品のほか、湯飲み、お茶、文具、革製品など約20種類の記念グッズを開発。売り上げの1割を市に寄付する。コロナ禍で、イベント会場などへの出店機会が減ったのが悩みという。

 一方、築城400年を、まちの歴史を学ぶ機会にしようと呼びかけるのは、地元の郷土史家たちだ。

 城周辺の史跡や寺社を紹介する地図を作った「備陽史探訪の会」は今月5日、市民参加の散策会を開き、約80人が石垣跡などを巡った。田口義之会長は「城というハードの改修にとどまらず、市民が地元の魅力を再発見できる活動に取り組みたい」。

 経営者らでつくる「福山葦陽(いよう)ライオンズクラブ」も郷土史家の協力を得て、城の歴史や構造をイラストで解説した下敷きを4500枚作り、市内の小学5年生全員に贈った。小林和浩会長は「ふるさと学習に活用してもらい、子どもらの地域への愛情や誇りを育みたい」と話す。

 福山市内で「ばら祭」が開かれた15日、福山駅に米国映画のキャラクター「バットマン」の立像が登場し、観光客を出迎えた。

 福山城のあった地域はかつて「こうもり山」と呼ばれ、同市の市章もコウモリをかたどっている。その縁から、バットマンが築城400年のPRを担う。夜になると、城の月見櫓(やぐら)には街を見守るバットマンのシルエットも浮かび上がる。

 広島東洋カープのマスコット「カープ坊や」も応援団だ。市上下水道局は甲冑(かっちゅう)姿のカープ坊やと福山城、空を舞うコウモリをあしらったマンホールのふたを製作。城の周辺に設置する。

     ◇

 〈福山城〉 徳川家康のいとこで福山藩の初代藩主となる水野勝成が1622年に築城した。元々の天守は1945年に米軍の空襲で焼失し、66年に現在のコンクリート造りの天守が再建された。今回の工事では耐震補強と併せ、旧天守の外観を復元し、北側の壁に鉄板を張る改修が行われた。20日から工事用足場の撤去が始まる。かつて幕府に築城が報告されたという8月28日を、福山市は「築城記念日」と定めており、この日に一般公開される。

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